ワンコの口舐め・その2

マロン君は私が昼休みに戻ってきても反応しません。一瞬片目を開けて、どうせすぐ出掛けるんでしょ・・と睡眠を継続します。トイレに行きたい時だけ、大きなあくびをしながら寄ってきます。急階段を降りる時、抱っこしますが一度だけペロッと口を舐めてくれます。何だか褒められているような気がします。一方、妻が帰ってくる時はどうかと言うと・・。夕方になると体の向きが玄関方向に一直線になります。階段を登ってくる足音に気付くと頭をもたげ、瞳が期待に満ちて輝きます。郵便だったり夕刊だったりして足音が遠ざかると両耳がガクッと下がり待機状態に戻ります。いよいよ本人か・・と確信すると、小さなくず箱を吹っ飛ばそうが、酒瓶を倒そうがおかまい無しにしっぽをブンブンと揺らします。
バーン!!蹴ったのか?と思うほど強烈に妻がドアを鳴らして「ただいま、マ~ロン君~~!!」と入ってくると爆発的に興奮します。普通に歩いている時は足元でしっぽをスクリューの様に回してまとわりついていますが、膝をついて頭をなでようとしたものなら、口を舐めまくります。その時のマロン君の頭の中を「食べ物にありつける・・とか外でおいしい物を食べてきたの?」とか表現するのは違う・・と私は思う。そしてその応対の格差には苦笑するしかありません。
録画していた「半分青い」や再放送の「マッサンとエリー」を見て夕飯の支度を始める辺りに、私がマロン君をトイレ散歩に連れていきます。急階段を抱っこして降りる時、一回だけペロっと舐めてくれます。そのペロリンを「上から目線のグッジョブ!ペロリン」と名付けました。そういえば、ザギトワちゃんが秋田犬を初めて抱っこした瞬間に一回だけペロリンとしましたが、あれと近い・。