8月とは・・

松坂桃李さんの畑中少佐・日本の一番長い日を15日に観ました。黒沢年男さんの白黒の畑中少佐も迫力がありましたが、桃李さんの演ずる畑中少佐の憤怒・激情の発露も見事でした。三船敏郎の南雲大臣の瞳はピーターオトウールにも負けていない美しさだと思っていましたが、役所広司もさすがでした。役所広司は別の映画で山本五十六長官も演じていましたので、もしかしてこの辺りの役どころは人材不足なのかもしれない・と思いました。

さて、この映画を見て意外に思ったのが、退陣していた東條英機が参謀本部に檄を飛ばし、天皇陛下に拝謁がかなっているシーンがあった事でした。史実なのだろうか??


遊就館でなく、靖国神社本殿の傍らに遺影がお祀りしてあったように記憶するのだが、親族のご遺影に手を合わせてから、いつも東條閣下のご遺影の前で立ち止まった。
「閣下、おそれながら・・その場所の居心地はいかがですか・・」
戦勝国により敗戦国政治家をハンギングオンする裁判・極東国際軍事裁判については、それも含めて全面降伏だった、と考えざるを得ない、と思う事にしています。が、東條閣下だけは日本国民に対する責任があるのでは無いだろうか?とぼんやり思っていたのだが、このシーンを見て確認しておきたいと思いはじめた。おりしも昭和天皇のご発言のメモが公開された事もあり、現在、没頭中であります。